黒母衣(読み)クロホロ

デジタル大辞泉 「黒母衣」の意味・読み・例文・類語

くろ‐ほろ【黒衣】

よろいの背につける母衣の黒いもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「黒母衣」の意味・読み・例文・類語

くろ‐ほろ【黒母衣】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「くろぼろ」とも )
  2. 鷲の保呂羽(ほろば)の黒いもの。矢羽に用いる。
    1. [初出の実例]「くろほろの矢負ひ、塗籠(ぬりごめどう)の弓もって」(出典平治物語(1220頃か)中)
  3. (よろい)の背につける母衣(ほろ)の黒いもの。
    1. [初出の実例]「黒赤(こくしゃく)の母衣の者廿人、製し立らるべきとて、〈略〉此十人は黒母衣(クロホロ)にさだめ給ふ」(出典:信長記(1622)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android