黒母衣(読み)くろほろ

精選版 日本国語大辞典 「黒母衣」の意味・読み・例文・類語

くろ‐ほろ【黒母衣】

〘名〙 (「くろぼろ」とも)
① 鷲の保呂羽(ほろば)の黒いもの。矢羽に用いる。
平治(1220頃か)中「くろほろの矢負ひ、塗籠(ぬりごめどう)の弓もって」
② 鎧(よろい)の背につける母衣(ほろ)の黒いもの。
信長記(1622)二「黒赤(こくしゃく)の母衣の者廿人、製し立らるべきとて、〈略〉此十人は黒母衣(クロホロ)にさだめ給ふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「黒母衣」の意味・読み・例文・類語

くろ‐ほろ【黒衣】

よろいの背につける母衣の黒いもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android