黒田越郎(読み)クロダ エツオ

20世紀日本人名事典 「黒田越郎」の解説

黒田 越郎
クロダ エツオ

大正・昭和期の司法官



生年
明治25(1892)年12月20日

没年
昭和9(1934)年7月23日

出身地
岐阜県

学歴〔年〕
京都帝大法学部法律学科〔大正10年〕卒

経歴
愛知一中、四高を経て、大正10年大学卒業後、司法省に入る。同年司法官試補となり水戸地裁詰、11年東京地裁詰、12年同予備判事、同年浦和区裁判所検事となる。13年下妻区、15年宇都宮区、同年東京区、昭和6年八王子区の各裁判所検事を歴任し幾多の事件に手腕を振るった。同年から再び東京区裁判所検事となり、東京地裁検事を兼ねる。9年帝国人絹会社の株式をめぐる政官財界要人の汚職事件(帝人事件 大蔵省疑獄事件)の主任検事を担当し、追及された当時の斎藤実内閣は総辞職する。自身も過労のため、同年7月死去した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「黒田越郎」の解説

黒田越郎 くろだ-えつろう

1892-1934 大正-昭和時代前期の司法官。
明治25年生まれ。司法省にはいり,検事となる。昭和9年帝人事件の主任検事をつとめたが,過労のため同年7月23日死去。43歳。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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