最新 地学事典 「黒部川花崗岩」の解説
くろべがわかこうがん
黒部川花崗岩
Kurobegawa Granite
北アルプスの鹿島槍ヶ岳周辺(主に西側)に分布する第四紀の花崗岩。ジルコンのU-Pb年代値はおおむね100万年前を示す(最も若い部分で80万年前)。世界で最も若い地表露出花崗岩である。約160万年前の大規模カルデラ噴火後にマグマが再注入し冷却・固結した,いわゆる再生プルトン。その後の激しい隆起・削剥の結果として,現在,黒部川花崗岩が地表に露出している。隆起の要因として,東西方向の圧縮応力によるとする説とマグマの浮力によるとする説がある。
執筆者:伊藤 久敏
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

