普及版 字通 「黝」の読み・字形・画数・意味
黝
17画
[字訓] あおぐろ・くろい・ぬる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は幼(よう)。〔説文〕十上に「(すこ)しくき色なり」とあり、青味のある黒色をいう。〔爾雅、釈宮〕に「地、之れを黝(いう)と曰ふ」とみえる。〔穀梁伝、荘二十三年〕「天子侯は、黝堊(いうあく)にす」とは、宮室の壁や柱を、その色に塗りこめることをいう。
[訓義]
1. あおぐろ、くろい。
2. くろつち、くろぬり。
3. ぬる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕黝 アヲグロ・クロシ・クラシ 〔字鏡集〕黝 カスカナリ・クラシ・アヲイロ・オホシ・アヲグロ・クロシ
[語系]
黝・窈・幽yuは同声。奧(奥)ukや杳・yも同系の語とみてよく、みな幽暗・杳冥の意を含む語である。
[熟語]
黝▶・黝堊▶・黝糾▶・黝漆▶・黝色▶・黝牲▶・黝然▶・黝黝▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報