鼻和郡(読み)はなわぐん

日本歴史地名大系 「鼻和郡」の解説

鼻和郡
はなわぐん

文献上の初見は文永五年(一二六八)一〇月一九日付の大江光清譲状(新渡戸文書)みえる「つかるはなわのこほり大浦のかう」であるが、津軽三郡の一つとして、平賀郡に続いて比較的早く建郡されたと考えられる。天文年間(一五三二―五五)の津軽郡中名字によれば、現在の岩木川以西の弘前市、中津軽郡、北津軽郡南部の一部、鰺ヶ沢あじがさわ町以南の西津軽郡の地域にあたることが知られる。

弘前藩の領域となってからもその範囲は変わらず、寛文四年(一六六四)に鼻和庄と改称し、貞享四年(一六八七)には四組に編成された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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