きざきざ

精選版 日本国語大辞典 「きざきざ」の意味・読み・例文・類語

きざ‐きざ

  1. [ 1 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙
    1. ずたずたに切るさま。細かく切りきざむさま。ぎざぎざ。きだきだ。
      1. [初出の実例]「涙瞼(まなしり)(〈注〉まなぶた)に千行(ちつら)なり、愁に腸(はらわた)(キサキサニ)断ゆ」(出典:醍醐寺本遊仙窟康永三年点(1344))
    2. ぎざぎざ[ 一 ]
      1. [初出の実例]「きざきざに日さす氷や芹生沢〈楽南〉」(出典:続春夏秋冬(1906‐07)〈河東碧梧桐選〉冬)
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙ぎざぎざ[ 二 ]
    1. [初出の実例]「感情が妙にきざきざして、〈略〉僻んだいやな気分になる」(出典:女作者(1913)〈田村俊子〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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