はらわた
はらわた / 腸
大腸の古称。腹のわた(曲)の意で、わたは曲がりくねって入り込んだ所をいう。転じて大腸と小腸を総称し、さらに転じて内臓の総称としても用いられる。瓜(うり)などの中にある種子を包む柔らかな綿のような部分をいったり、ものの内部にあって、表面を別なもので覆われたものをいったりもするが、拡大されて、心や性根、物事の神髄や精髄をさしたりする。「はらわたが腐る」「はらわたを断つ」などの慣用句はその例である。
[宇田敏彦]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内のはらわたの言及
【内臓】より
…からだの内部の腔所にある諸臓器の総称。俗に臓腑,はらわたともいう。メスやピンセットなどを使って細かく解剖しなくても,簡単に取り出せるような臓器が古くから内臓と呼ばれてきた。…
※「はらわた」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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