インフレーション成形(読み)インフレーションセイケイ

化学辞典 第2版 「インフレーション成形」の解説

インフレーション成形
インフレーションセイケイ
inflation(blown, tubular)process

熱可塑性プラスチックのフィルム成形の方法.押出機の円筒用口金(ダイ)からチューブを押し出すと同時に,このチューブ内部に空気を圧入して膨らませながら連続的にフィルムをつくる.この得られたフィルムをインフレーションフィルムとよぶ.一般にはポリエチレンフィルムポリプロピレン軟質塩化ビニルナイロンなどのフィルム成形に使われる.また,単一高分子の成形だけでなく,積層フィルムもつくられる.チューブ状に成形されることから,底部を熱融着して袋状にした包装用途に使われる.このほか,チューブを切り開いてシート状にしたフィルムも,ラッピングフィルムなどに使用されている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android