翻訳|film
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一般に薄膜を指す言葉であるが,とくに感光材料としての写真フィルムのことを単にフィルムということが多い。なお,包装用など各種用途に用いられるフィルムとしては,セロハンの歴史が古いが,現在ではポリ塩化ビニルフィルムをはじめとする各種のプラスチックフィルムが広く利用されている。
→写真フィルム →プラスチックフィルム
執筆者:森川 正信
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
薄いシート状皮膜の総称.おもにポリエチレン,ポリ(塩化ビニル),再生セルロース(セロハン),ポリプロピレンなどを,溶融押出法,カレンダー法,キャスティング法,T型ダイス法などで製造している.無延伸フィルムに比べて延伸フィルムは光学的および機械的にすぐれている.延伸フィルムにも一軸延伸と二軸延伸とがあり,強度,熱収縮性などの物性が異なる.ほとんどが包装用(80~85%)で,そのほか農業用,ラミネート用にも用いられている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
「写真フィルム」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…1910年代には〈シネマcinéma〉の略語が一般化する(フランス最初の映画会社パテー・シネマが設立されたのは18年である)。 もう一つ映画を意味するフィルムfilmということばは,中世英語のfilmen(皮膚,薄い皮や膜の意)からきており,ジャン・ジローの《フランス映画用語集》によれば元来は眼球のホシ,J.vonスタンバーグの自伝《中国人の洗濯屋のドタバタ》によれば泡を意味することばだったという。1889年,イーストマン・コダック社が同社の開発した写真用セルロイド・リボンに〈フィルム〉の名を冠したのがこのことばと映像の結びつくきっかけとなった。…
…この場合には,光に感ずる物質で光電面をつくり,光の作用によって光電面の電気的性質,すなわち物理的性質の変化を起こさせて光を検出するのである。一方,写真や映画では,感光性物質を使ってフィルムをつくり,これをカメラレンズの焦点面に置いてフィルム上に被写体の像を結像させ,フィルムの感光物質の化学的性質を変化させて画像をつくるのである。このように光の作用は,物質の物理的性質の変化を起こしたり,材料の化学的性質の変化を起こしたりするが,いずれの場合も実用上重要である。…
…写真フィルム,乾板,印画紙など写真撮影や写真の焼付けに用いる感光性材料をいう。広義には,写真を応用した複写,写真製版,X線写真などに使う感光性または放射線感光性の材料を含めて感光材料という。…
…薄い膜状のもの(フィルムという)を支持体として,その上に写真乳剤層を設けた感光材料。単にフィルムと呼ぶ場合が多い。…
※「フィルム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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