ケモノジラミ(読み)けものじらみ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ケモノジラミ」の意味・わかりやすい解説

ケモノジラミ
けものじらみ / 獣蝨
[学] Haematopius spp.

昆虫シラミ目ケモノジラミ科ケモノジラミ属の昆虫の総称。草食哺乳(ほにゅう)動物の有蹄(ゆうてい)類に広く寄生する体長3~5ミリメートルほどのシラミ類触角は5節で、体のキチン化が強く、色素も多い。胸板、背腹板、側板はいずれもよく発達する。世界共通種が多く、日本ではスイギュウにつくスイギュウジラミH. tuberculatusや、ブタにつくブタジラミH. suisなどが知られ、ウシウマイノシシなどにも種特有の種類が寄生する。

[山崎柄根]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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