てい

精選版 日本国語大辞典 「てい」の意味・読み・例文・類語

てい

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる ) 物が勢いよくうちあたる音を表わす語。ちょう。
    1. [初出の実例]「山伏の腰に着けたる法螺貝の、丁(ちゃう)と落ち、ていと割れ、砕けて物を思ふ頃かな」(出典梁塵秘抄(1179頃)二)
    2. 「栗原を通れはていと落つる栗あり」(出典:歌謡・田植草紙(16C中‐後)晩歌三番)

て‐い

  1. ( 終助詞の「て」と「い」とが重なったもの ) 近世上方語。「てや」に近い
    1. [初出の実例]「おまへとわしとが事をわるふ申ますてい」(出典:歌舞伎・心中鬼門角(1710))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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