てい

精選版 日本国語大辞典 「てい」の意味・読み・例文・類語

てい

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる) 物が勢いよくうちあたる音を表わす語。ちょう。
梁塵秘抄(1179頃)二「山伏の腰に着けたる法螺貝の、丁(ちゃう)と落ち、ていと割れ、砕けて物を思ふ頃かな」
歌謡田植草紙(16C中‐後)晩歌三番「栗原を通れはていと落つる栗あり」

て‐い

(終助詞の「て」と「い」とが重なったもの) 近世上方語。「てや」に近い
歌舞伎心中鬼門角(1710)「おまへとわしとが事をわるふ申ますてい」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android