中新里村(読み)なかにいさとむら

日本歴史地名大系 「中新里村」の解説

中新里村
なかにいさとむら

[現在地名]神川町中新里

新里村の北に位置し、西は賀美かみ貫井ぬくい村。じよう地区では東西約三〇〇メートル・南北約二四〇メートルに及ぶ中新里城跡が確認されている。現在は消滅しているが、明治一〇年代の二万分一迅速図には土塁状に描かれた城跡があり、地籍図では堀も認められる。「風土記稿」には「砦跡、村ノ東ノ方、保木野村境ニ堀ノ跡少ク残レリ」とある。城跡の西側には外記前げきまえという小字(「風土記稿」では外記屋敷)があり、城の侍医をしていた浅見外記という人物に由来するという伝えがある。田園簿では高二一五石余はすべて畑、幕府領と旗本松下・室賀の二家の相給

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報