春日谷津村(読み)かすがやつむら

日本歴史地名大系 「春日谷津村」の解説

春日谷津村
かすがやつむら

[現在地名]上尾市春日かすが一―二丁目・柏座かしわざ一丁目・浅間台あさまだい一―二丁目

柏座村の北にあり、東境を中山道が通る。谷津村とともに江戸初期には柏座村の内に含まれ、同村の境が錯雑する。元禄郷帳に村名がみえる。ただし寛文元年(一六六一)の柴田領検地帳(本田家文書)には「足立郡大谷郷春日谷津村」とある。村名は柏座村にある鎮守春日社に由来するという。前掲検地帳では高五五石余、反別八町八反余のうち田方は九石余・反別七反余にすぎない。名請人数一二名。旗本柴田領。国立史料館本元禄郷帳では旗本小川領で以後幕末まで続く。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報