津麻神戸(読み)つまかんべ

日本歴史地名大系 「津麻神戸」の解説

津麻神戸
つまかんべ

和名抄」東急本には「津麻」「神戸」と各々一つの郷のように記す。高山寺本には「津摩」のみあり、「神戸」はみえない。これは高山寺本の神戸を除くという原則にもとづき「神戸」が削除され、津摩があたかも独立した郷のように記載されたためで、実際は津麻(摩)神戸であったと思われる。都麻津姫を祭神として、和歌山市禰宜ねぎに鎮座する現高積たかつみ神社(「延喜式」神名帳にみえる都麻都比売神社に比定されている)の神戸で、大同元年牒(新抄格勅符抄)に「都麻頭比売神 十三戸 紀伊国」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android