源行任邸跡(読み)みなもとのゆきとうていあと

日本歴史地名大系 「源行任邸跡」の解説

源行任邸跡
みなもとのゆきとうていあと

[現在地名]上京区京都御苑

行任は治安三年(一〇二三)備中守に任ぜられ、その秋五節の舞姫を出しており(小右記)、また「今昔物語集」にも能登守(巻二六ノ一二)・越後守(巻三一ノ一八)として登場するから、当時その名を知られた受領であった。

「小右記」長元四年(一〇三一)七月七日条に、「丑時許近江守行任領宅焼亡富小路以西、上東門大路以北世号御倉町、是元故入道大相(国脱カ)家領也」とあり、その位置は富小路以西、上東門(土御門)大路以北とあり、現京都御苑内大宮御所のほぼ西北部分にあたる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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