袖の氷(読み)ソデノコオリ

デジタル大辞泉 「袖の氷」の意味・読み・例文・類語

そで‐の‐こおり〔‐こほり〕【袖の氷】

涙にぬれた袖がこおること。悲しみに閉ざされた心のたとえ。
「よそにても、思ひだにおこせ給はば、―もけなむかし」〈真木柱

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精選版 日本国語大辞典 「袖の氷」の意味・読み・例文・類語

そで【袖】 の 氷(こおり)

  1. 衣の袖をぬらした涙がこおってしまったものの意で、悲しみに閉ざされた心のたとえ。袖のつらら
    1. [初出の実例]「思ひつつねなくにあくる冬の夜の袖の氷はとけずもある哉〈よみ人しらず〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)冬・四八一)

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