託ち(読み)カコチ

デジタル大辞泉 「託ち」の意味・読み・例文・類語

かこち【託ち】

他にかこつけて恨み嘆くこと。
実体じってい女房の―も恋なれば」〈露伴露団々

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「託ち」の意味・読み・例文・類語

かこち【託・喞】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「かこつ(託)」の連用形名詞化 ) ことよせて恨み嘆くこと。
    1. [初出の実例]「山田もらねど世にあきし、僧都が身こそかなしけれと手を取かはし泣給ふ。かこちは道理去ながら」(出典:浄瑠璃・平家女護島(1719)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android