1-クロロ-1,2,2-トリフルオロエテン(読み)クロロトリフルオロエテン

化学辞典 第2版 の解説

1-クロロ-1,2,2-トリフルオロエテン
クロロトリフルオロエテン
1-chloro-1,2,2-trifluoroethene

C2ClF3(116.47).CF2=CFCl.1,2-ジクロロ-1,1,2-トリフルオロエタンの脱塩化水素,あるいはトリクロロトリフルオロエタンの亜鉛または水素による脱塩素により製造する.融点-168.1 ℃,沸点-27.9 ℃.臨界温度105.8 ℃.臨界圧41.4 kg cm-2.燃焼範囲16~34体積%(空気中).レドックス触媒法やエマルション重合による高重合体は,形成加工性がテフロンよりすぐれたフッ素樹脂として有用であり,エテンとの共重合体は,耐熱,耐衝撃性にすぐれている.低重合体は,潤滑油,グリースとして用いられる.取り扱いには耐爆設備を使用する.[CAS 79-38-9]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android