11-デオキシコルチコステロン(読み)デオキシコルチコステロン

化学辞典 第2版 の解説

11-デオキシコルチコステロン
デオキシコルチコステロン
11-deoxycorticosterone

21-hydroxypregn-4-ene-3,20-dione.C21H30O3(330.46).コルテクソン(cortexone),ライヒシュタインの物質Qともいう.副じん皮質ホルモンの一つ.副腎皮質から単離される.また,プロゲステロンの微生物酸化で得られる.一方,プレグネノロンより合成される.白色結晶.融点141~142 ℃.+173.6°(ジオキサン).UVλmax 240 nm(log ε 412).有機溶媒に可溶.ミネラルコルチコイド作用(塩分濃度調節作用)が強く,グルココルチコイド作用(糖代謝促進作用)はきわめて弱い.エステル体がアジソン氏病,副腎不全,ショックなどに使用される.[CAS 64-85-7]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android