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ジオキサン dioxane

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ジオキサン
dioxane

1,3- ジオキサンと 1,4- ジオキサンの異性体があるが,通常は後者をいう。無色液体,沸点 101℃ (750mmHg) 。水にも有機溶媒にも溶ける。水と共沸混合物 (沸点 88℃) をつくる。高分子化合物や無機物質の溶剤として用いられ,リチウムの抽出にも使われる。エチレングリコールから製造する。

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世界大百科事典 第2版の解説

ジオキサン【dioxane】

シクロヘキサンの2個のメチレン結合-CH2-を酸素で置換した型の化合物。2個の酸素の位置によって1,3‐ジオキサンと1,4‐ジオキサンの2種の異性体がある。通常ジオキサンといえば1,4‐異性体をさす。
[1,4‐ジオキサン]
 芳香をもつ無色の液体。融点11.80℃,沸点101.40℃。水やエチルアルコールエーテルなどの有機溶媒によく溶ける。やや毒性があり,皮膚や粘膜を刺激する。すぐれた有機溶媒であり,とくに酢酸セルロースエチルセルロース,樹脂,ワックス等のよい溶剤である。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ジオキサン
じおきさん
dioxan

環内に2個の酸素原子をもつ6員環複素環式化合物で、酸素の位置により1,2-ジオキサン、1,3-ジオキサン、1,4-ジオキサンの3種類の異性体がある。通常、ジオキサンというのは1,4-ジオキサンである()。
 1,4-ジオキサンはエチレングリコールまたはポリエチレングリコールを濃硫酸、塩化亜鉛などの存在下で加熱したときの蒸留物として得られる。無色の芳香をもつ液体で、水および種々の有機溶媒と任意の割合で混じり合う。溶解力が強いので溶剤として優れていて、工業的にはアセチルセルロースや塗料の溶剤として用いられるほか、実験室用の溶剤としても広く用いられている。引火点120℃で燃えやすく、弱い毒性をもっているので取扱いには注意を要する。[廣田 穰]
『中西準子・牧野良次・川崎一・岸本充生・蒲生昌志著『詳細リスク評価書シリーズ2 1,4-ジオキサン』(2005・丸善)』

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