三尺手拭い(読み)サンジャクテヌグイ

デジタル大辞泉 「三尺手拭い」の意味・読み・例文・類語

さんじゃく‐てぬぐい〔‐てぬぐひ〕【三尺手拭い】

鯨尺で長さ3尺ほどの木綿の手ぬぐい。鉢巻・頰かぶり・置き手ぬぐい・腰帯などに用いた。

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精選版 日本国語大辞典 「三尺手拭い」の意味・読み・例文・類語

さんじゃく‐てぬぐい‥てぬぐひ【三尺手拭】

  1. 〘 名詞 〙 長さが鯨尺で約三尺(約一一四センチメートル)の木綿の布。また長さ三尺の麻布を染めたもの。はちまき、頬かむり、置き手ぬぐい、腰帯などに用いられた。三尺手のごい。三尺。
    1. [初出の実例]「つけはしがかりの南よりあさぎむくにくろばをりむらさき染の三尺手(テ)ぬぐいにて毒薬の札をたて」(出典評判記・野良立役舞台大鏡(1687)崎川佐左衛門)

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世界大百科事典(旧版)内の三尺手拭いの言及

【兵児帯】より

…幕末から明治にかけて,薩摩藩士が筒袖股引の軍装の上に,白木綿のしごき帯を締め帯刀したところから,この名称が起こった。職人などが帯として用いた三尺手ぬぐい(三尺帯)と区別するために呼んだのであろう。【山下 悦子】。…

※「三尺手拭い」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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