引売(読み)ひきうり

精選版 日本国語大辞典 「引売」の意味・読み・例文・類語

ひき‐うり【引売】

〘名〙
① はじめに言った値段表示価格などよりも安く、値引きして売ること。また、叩き売りすること。
歌舞伎御摂勧進帳(1773)四立「此奴が此奴が、引売り同前な事を言やあがるな」
荷車などに商品をのせて、引いて売り歩くこと。また、その人。
※俳諧・富士石(1679)二「引売やあやめかくれの片は綱〈一踈〉」
③ 粉などを碾(ひ)きながら売ること。
※雑俳・うき世笠(1703)「かぜふけば引売ならぬこせうのこ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android