IS・LMモデル(読み)アイエス・エルエムモデル(英語表記)IS-LM Model

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「IS・LMモデル」の意味・わかりやすい解説

IS・LMモデル
アイエス・エルエムモデル
IS-LM Model

J.ヒックスによって定式化された分析モデルで,ケインズ経済学の一般化に大きく貢献した手法マクロ経済学の基本的モデルともいわれる。投資Iと貯蓄Sとをちょうど一致させるような利子率γと,国民所得Yとの組合せを示す IS曲線,および一定の貨幣供給に対して貨幣需要を等しくさせるようなγとYの組合せを示す LM曲線の交点は財市場 (IS) ,貨幣市場 (LM) の均衡を同時にもたらす点となる。ある経済の均衡利子率と均衡国民所得水準は,その交点によって示されるというものである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android