Thomas(詩人)(英語表記)Thomas

翻訳|Thomas

世界大百科事典(旧版)内のThomas(詩人)の言及

【トリスタンとイゾルデ】より

…媚薬に決定的な役割を与え,主人公が情熱を満たすためには詐術や暴力も辞さぬなど,荒削りな原型をよく伝えていると思われるこの二つの物語と,ベルン写本《トリスタン佯狂》(12世紀末?),《散文トリスタン》(1215‐30?)を〈流布本(俗本)系統〉と呼ぶ。これに対し,当事者の自由意志を基本とする宮廷風騎士道物語の視角からこの伝説を取り上げ,主人公の行動よりは心理分析に熱中し,媚薬の役割を象徴的なものに変えた試みが,フランスのトマThomasによってなされる(1158‐80?)。オックスフォード写本《トリスタン佯狂》(12世紀末?),ノルウェーの修道僧ロベルトの《サガ》(1226),ドイツのゴットフリート・フォン・シュトラスブルクの《トリスタン》(1205‐10?)はトマの流れをくむもので,〈騎士道本系統〉と呼ばれる。…

※「Thomas(詩人)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android