知恵蔵mini 「ABC検診」の解説 ABC検診 血液検査によって胃がんの発生リスクを調べる検診。「ABC検査」「胃がんリスク検診」などとも呼ばれる。ピロリ菌の血中抗体値を測定して同菌感染の有無を診断する検査と、血清ペプシノゲン値を測定してピロリ菌による胃粘膜の萎縮度を判定する検査を組み合わせ、胃がんのかかりやすさを評価する。胃がんの発生リスクは低い方からA〜Dに分類され、ピロリ菌の除菌者はE群として検査対象外となる。同検診は胃がんを発見するものではなく、死亡率減少について証拠不十分との理由から、2017年現在、国は同検診を推奨していない。しかし、検査が簡便で受診者の負担が少なく、リスクが高いと判定された人に精密検査を行うことで胃がんの早期発見につながることから、導入する自治体が増加している。 (2017-12-5) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報 Sponserd by