最新 地学事典 「CPI値」の解説
シーピーアイち
CPI値
carbon preference index value
炭素優位性指標のこと。ある範囲の炭素数における偶数炭素数をもつn-アルカンに対する奇数炭素数をもつn-アルカンの存在比。BrayとEvans(1961)が現世堆積物と石油中のn-アルカンとの分子組成の違いを示すために使用したのが始まりである。一般には以下の式で定義される。
しかしこの定義にとらわれずに,n-アルカンの炭素数の範囲は任意に選択される場合がある。このときは炭素数の範囲を示す必要がある。一般に現世堆積物では陸上高等植物由来のn-アルカンの強い影響を受けて堆積物中のn-アルカンのCPI値は1より大きいが,堆積岩・石油中のn-アルカンでは,有機物の熱分解で生じた1に近いCPI値をもつn-アルカンが加わるために,CPI値はしだいに1に近づく。
執筆者:石渡 良志
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

