世界大百科事典(旧版)内のdivanの言及
【カウチ】より
…18世紀に入って,ルイ15世時代には曲線形体のヘッドボードとフットボードを備えたロココ様式のものが流行,ルイ16世様式から19世紀のアンピール様式のものは,厳格な古典様式から古代ギリシアの単純な形式のものまで多彩な形式を示した。一方,17世紀後期には,トルコやペルシアの宮廷における会議(ディーワーン)で使われていた厚いクッションを長いすに取り入れて,背もたれとシートを詰物と布地で張り包みにしたディバンdivanが考案された。18世紀にはスツールと二つのベルジェール(安楽いす)を組み合わせた簡便なデュシェス・ブリゼduchesse briséeが貴婦人たちに愛用された。…
【サーズ】より
…右手に桜の樹皮やプラスチックの撥(ばち)を持って奏する。 楽器のサイズにより呼称が異なり,大型のものはディワンdivan,中型はバーラマbağlama,小型はジュラcuraと呼ぶ。おもに民謡や民俗舞踊の伴奏楽器として広く愛好され,特にアーシュクâşikとかオザンozanと呼ばれる吟遊詩人たちが叙事的歌の伴奏に使う。…
【ディーワーン】より
…こうした各官庁の長官の俸給は,官庁の等級によって非常に開きがあり,たとえば10世紀初めころではサワード庁の長官の月給は500ディーナールであったのに対し,給与庁のそれは10ディーナールにすぎなかった。アッバース朝以降のイスラム諸王朝のディーワーン制度は,ほぼアッバース朝のそれをならったものであったが,ただオスマン帝国では,ディーワーンdivanは国政の会議を意味し,ディーワーン・ヒュマユーンはスルタンの御前会議を,イキンジ・ディーワーンは大宰相の主宰する閣議を指した。【森本 公誠】。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」