トルコの撥弦楽器。薄くくりぬいた桑材の胴に松など柾目の通った薄板を張り,長い棹には10~33個くらい(普通は19~24個)のビニル糸をフレットに結びつけ,3/4音等の微小音程が出せるようにしてある。フレットは動かせ細かく音程を調節できる。弦は鋼鉄線および銅巻線(低音用)が3~11本(普通は6~7本)張られ,3グループに分けて調弦され,何種類かの調弦法がある。中央の弦が他より低い音となり,たとえばソソ-レレ-ララでラの音がおもに旋律弦となり,他はドローン(持続音)や和音を出すことが多い。右手に桜の樹皮やプラスチックの撥(ばち)を持って奏する。
楽器のサイズにより呼称が異なり,大型のものはディワンdivan,中型はバーラマbağlama,小型はジュラcuraと呼ぶ。おもに民謡や民俗舞踊の伴奏楽器として広く愛好され,特にアーシュクâşikとかオザンozanと呼ばれる吟遊詩人たちが叙事的歌の伴奏に使う。アゼルバイジャンでも用いる。
執筆者:小柴 はるみ
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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