DivX(読み)でぃびっくす

日本大百科全書(ニッポニカ) 「DivX」の意味・わかりやすい解説

DivX
でぃびっくす

デジタルデータの圧縮伸張復元)を行う技術であるコーデックのなかで、動画を扱うビデオコーデックの一つ。MPEG4がベースになっている。ディベックスやディブエックスなどともよばれる。

 高品質・高圧縮率が特徴の規格で、Windows(ウィンドウズ)標準の動画ファイル形式であるAVIに利用できたため広く普及した。AVI以外の、MOVやMP4などの複数のコンテナフォーマットにも対応し、MPEG2形式であればDVD1枚分(約4.7ギガバイト)になる約2時間の動画を700メガバイト(CD-R1枚分程度)まで圧縮できるとされている。

 ロビ社Rovi Corporationの一部門であるDivX, LLCによって開発され、一般ユーザー向けに無料で提供されている。2013年11月時点での最新版であるVer.10は、H.264の後継規格であるH.265(HEVC:High Efficiency Video Coding)にも標準対応した。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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