日本大百科全書(ニッポニカ) 「E式血液型」の意味・わかりやすい解説 E式血液型いーしきけつえきがた ウナギの血清(抗E抗体を含有)に対する凝集反応の強弱によって、O型以外のヒト赤血球を、E型とe型の2群に分ける血液型をいう。なおO型血球は、すべて強く凝集するために分類できない。1930年(昭和5)宮崎捨吉、35年杉下尚治によって発見され、主として日本でのみ認知されてきた血液型である。現在、この抗体はABO式血液型の各型共通の基礎的抗原(H抗原)に対応する抗Hと同じものとされ、また型の再現性に難点があることなどから、一般にはほとんど応用されていない。[小谷淳一] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例