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凝集反応 ぎょうしゅうはんのうagglutination

翻訳|agglutination

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

凝集反応
ぎょうしゅうはんのう
agglutination

抗原抗体反応の一つ。細菌や赤血球などの細胞性抗原とこれに対応する免疫血清を混合すると抗原は特異的に集合し,肉眼で識別できる大きな凝集塊となる。この反応を凝集反応といい,これに関与する抗体を凝集素 (アグルチニン) ,抗原を凝集原と呼ぶ。この反応のうち,赤血球が抗原の場合を赤血球凝集反応という。同一種属内でも,他の個体の赤血球を凝集する現象があり,ヒトの場合に最も著明である。同種の個体間に発現するこの凝集反応が同種赤血球凝集反応で,これによる赤血球の分類が血液型と呼ばれるものである。

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百科事典マイペディアの解説

凝集反応【ぎょうしゅうはんのう】

細菌や赤血球などの浮遊細胞が,その表面にある抗原とそれに対する抗血清中の抗体(凝集素)との特異的な結合の結果,塊状に凝集する反応。細菌の凝集反応は患者血清による伝染病の診断,菌の決定的証明,菌型の決定などに,赤血球の凝集反応は血液型の決定などに応用される。
→関連項目抗原抗体反応ボルデ

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世界大百科事典内の凝集反応の言及

【抗体】より

…タンパク質,ウイルス,細菌その他,天然の抗原には一般に抗原決定基が複数存在し,抗体分子にも結合部位が2個(IgM抗体は10個)あるので,抗原・抗体複合体はふつう,抗原と抗体の多分子集合体である。そのため,可溶性の抗原でも抗体と複合体をつくることによって沈殿し(沈降反応という),あるいは細菌,赤血球などの浮遊物が凝集する現象(凝集反応)がみられる。抗原・抗体複合体中では,数多くの抗体分子が抗原との結合によって集合しており,このような複合体が細胞を刺激するのは,標的となる細胞の細胞膜表面にFcレセプターとよばれる受容体が多数存在し,複合体中の複数の抗体分子のFc部分が複数の受容体と多点結合をして受容体を架橋するためである。…

【免疫】より


[新しい概念の確立]
 こうして,免疫の重要な二つの側面,抗体による体液性免疫と細胞が直接働く細胞性免疫についての研究が進展し,それぞれについて重要な発見が相次いだ。抗体については,それが抗原と特異的に反応できるタンパク質で,しばしば血清中の他の一連の酵素系(補体)を活性化して,さまざまな生体内反応を起こすこと,試験管内では抗原と結合して沈殿を起こしたり(沈降反応),もし抗原が粒子状抗原であればそれの凝集を起こしたりする(凝集反応),いわゆる〈抗原抗体反応〉を起こすことがわかった。補体を活性化すれば,抗原の溶解や破壊,白血球による貪食を誘導する。…

※「凝集反応」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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