EDM(読み)イーディーエム(その他表記)EDM

デジタル大辞泉 「EDM」の意味・読み・例文・類語

イー‐ディー‐エム【EDM】[electronic dance music]

electronic dance musicシンセサイザーなど電子楽器を多用したダンス音楽。エレクトロニックダンスミュージック。

イー‐ディー‐エム【EDM】[electrical discharge machining]

electrical discharge machining》⇒放電加工

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「EDM」の解説

EDM

音楽ジャンルの一つ、エレクトロニック・ダンス・ミュージック(Electronic Dance Music)の略称で、電子音を用いたダンスミュージックのこと。定義はあいまいで、欧米が発祥のハウスやトランステクノ、ダブステップ、トラップなどを含んだ音楽を指す。もともとはDJ(ディスクジョッキー)がクラブやパーティー、フェスティバルなどで客を踊らせるための音楽で、2000年代半ばから欧米の若手DJを中心に広がった。10年頃から、人気洋楽歌手らがEDMを取り入れた楽曲を次々と発表、世界的な流行となっている。主に、派手な高音域のシンセサイザーや重低音に特徴がある楽曲のことをいう。
日本でも08年頃から一部の歌手が採用し始め、韓国出身のアイドルグループらの楽曲により人気となった。最近では、海外の人気DJと共同で楽曲を制作する動きがあり、バンド、SEKAI NO OWARI(せかいのおわり)が 14年10月にリリースし、大ヒットしたシングル「Dragon Night(ドラゴンナイト)」は、オランダ人DJ、ニッキー・ロメロがプロデュース。ダンス・ボーカルユニットの三代目J Soul Brothersが15年7月にリリースし、発売初週で19.5万枚を売り上げたシングル「Summer Madness(サマーマッドネス)」もオランダのDJ、アフロジャックが手掛けた。また、お笑いコンビ、オリエンタルラジオが15年末にRADIO FISH というユニット名義で発表した新ネタ「PERFECT HUMAN(パーフェクトヒューマン)」にもEDMが取り入れられており、話題となっている。
近年では、DJが会場でEDMを鳴らし続けるクラブ型の音楽フェスティバルが流行。ベルギーで開催され、世界各地から約300人のDJが参加する世界最大規模のEDMフェス「トゥモローランド」は、チケットが取りにくいことで有名で、15年は18万枚のチケットが発売後90分以内で完売した。日本でも最近、海外の人気DJを呼ぶなどして、海外の人気EDMイベントを同じやり方で日本で行う流れがあり、東京・お台場の特設会場で開かれたEDMがメーンの総合ダンスミュージックフェス「ULTRA JAPAN」は、初開催の14年は2日間で4万2000人、15年は3日間で9万人を動員。15年に国内で行われた他のEDM関連のイベントでも約1~2万人が集まり、16年も多くのイベントが開催される。

(南 文枝 ライター/2016年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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