20世紀西洋人名事典 「G.ローハイム」の解説
G. ローハイム
Géza Róheim
1891.9.12 - 1953.6.7
米国の人類学者,精神分析学者。
元・ブダペスト大学教授。
ハンガリー出身。
ライプツィヒ、ベルリン両大学で地理学及び民族学を学ぶ。1928以降オーストラリア原住民やアメリカ・インディアンの調査を行い、’32年ブタペスト精神分析研究所を経て、’38年アメリカ合衆国に亡命した。同年ウースター州立病院に勤務した後、’40年ニューヨークで開業、’44年アメリカに帰化する。フロイト心理学の民族学的側面に注目、原住民の調査を通して精神分析論を検証、精神病理現象と未開文化の関連性及び風俗や信仰の背後の無意識的動機などを研究。主著に、「オーストラリア・トーテミズム」(’25年)、「文化の起源と機能」(’43年)、「精神分析と人類学」(’50年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報