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人類学 じんるいがく anthropology

翻訳|anthropology

6件 の用語解説(人類学の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

人類学
じんるいがく
anthropology

人類に関する学問。広義には「文化をもつ動物」である人類を総体的に把握しようとするもので,人類を生物として研究する自然人類学と,文化的側面から研究する文化人類学とに分けられる。狭義には,自然人類学のみをさす。

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デジタル大辞泉の解説

じんるい‐がく【人類学】

人間の生物的側面と文化的所産とを研究する学問。生物としての人間を扱う形質人類学と、人間が築き上げてきた文化を課題とする文化人類学とに二分される。初めは前者を意味したが、19世紀半ばごろから後者が発達。

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百科事典マイペディアの解説

人類学【じんるいがく】

人の身体形質および文化を研究し,その総合的認識に立って人を理解しようとする学問。18世紀以後に発展したもので,生物としての人を扱う自然人類学(形質人類学),人の築き上げた文化を主要課題とする文化人類学のほか,先史考古学民族学社会人類学,心理学的人類学,言語学的人類学,応用人類学等の分野がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

じんるいがく【人類学 anthropology】

人類を対象とする総合的な科学。人種・民族など人類の集団間の差異と類似に関する記述と説明を行うことを主要な目的とする。人類を対象とする種々の学問と異なる点は,集団の変異を比較することによってとらえる方法論ばかりでなく,人類の身体や文化についての全様相を時間的・空間的に可能な限り広く解明しようという全体論的な姿勢にある。〈アントロポロゴスanthropologos〉という言葉を最初に使用したのはアリストテレスだとされているが,それはうわさ話をする人のような意味であったし,16世紀のラテン語〈アントロポロギウムanthropologium〉も身体構造をさすにすぎなかった。

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大辞林 第三版の解説

じんるいがく【人類学】

人類およびその文化の特質を研究する学問。生物としての人類の面から研究する自然(形質)人類学、人類が形成する文化・社会の面から研究する文化人類学に大別する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

人類学
じんるいがく
anthropology

人類学はギリシア語の「人間」をさすanthroposと「学」logosからなり、文字どおり「人間の学」を意味する。しかし、人類学の研究領域についての考え方は欧米の間においても異なる。アメリカでは、人類学を、生物としての人間と文化を担う人間とを切り離さずに、総合的に研究する学問としてとらえ、大学の人類学科は、生物学的人類学(自然人類学、形質人類学ともいわれる)、先史考古学言語人類学文化人類学の四つの領域の研究を重視している。これはアメリカ人類学会が1902年に創設されてからの伝統である。現在では人類学の細分化の進展によって、これらの四つの領域が同じように深く、一人の人類学者によって研究されることはないが、アメリカの人類学においては、人間の研究では、「全体的holistic」な研究を進めるために、これらの四つの領域の研究はやはり重視すべきであるという考え方が強い。事実、この領域間の共同研究も行われ、たとえば、旧ハワイ王国の歴史に関する、考古学者カーチと文化人類学者サーリンズによる詳細な共同研究の成果が1992年に刊行されている。
 アメリカの文化人類学はさらに社会人類学、経済人類学、生態人類学、心理人類学、認識人類学、象徴人類学などに分かれている。さらに医療人類学や、「開発」に関する問題を研究する開発人類学が生まれている。
 ドイツ、オーストリアでは、人類学という語はアメリカの生物学的人類学のみをさし、文化面を扱うものとして民族学がある。後者は民族文化史を扱い、考古学もこれに含まれる。イギリスでは人類学を生物学的人類学、先史考古学、社会人類学に分け、社会人類学を文化人類学の一分野とみなさず、独立の学問と考え、文化人類学という名称は使わない傾向にある。社会構造の分析を重視するイギリスの社会人類学と文化の研究を重んずるアメリカとの間に1950年代に論争があったが、いまではその違いはあまりない。ただイギリスの社会人類学は、アメリカと異なり、言語学も含まない。研究方法としては、イギリスの社会人類学はアメリカと異なり、フランスのデュルケームやモースに由来する社会学的方法が重視されてきているのに対して、アメリカでは、心理学的方法が尊重されることが少なくない。
 フランスでは、従来は民族学という語が使われていたが、最近では社会人類学という名称も使われている。フランスで最高の研究・教育機関であるコレージュ・ド・フランスで社会人類学の講座が創設されたのは1958年で、この最初の教授がレビ(レヴィ)・ストロースである。
 現在、人類学という語が文化人類学や社会人類学をさす場合がアメリカやイギリス、そしてわが国においても少なくない。[吉田禎吾]

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世界大百科事典内の人類学の言及

【人間学】より

…ギリシア語のanthrōpos(人間)とlogos(言葉,理論,学)とに由来する16世紀のラテン語anthropologium,anthropologiaにさかのぼる用語で,〈人間の学〉を意味する。訳語の歴史は複雑で,1870年(明治3)西周(にしあまね)による〈人身学〉〈人学〉〈人道〉〈人性学〉の試みのあと,81年の《哲学字彙(じい)》は人と人類を訳し分け,anthropologyを〈人類学〉と訳し,84年の東京人類学会創立以来,明治・大正期には,もっぱら獣類・畜類と区別された人類の自然的特質の経験科学すなわち〈自然人類学〉の意味で使用され,人類の文化的特質に関する〈文化人類学〉としての使用は昭和期のことである。…

【自然人類学】より

…人類学を大きく分けたときの一分野である。ギリシア語の人間anthrōposと学問logosを語源とする人類学は,文字どおり人間の科学である。…

【社会科学】より

…法律学を基礎的分野に含めない理由は,法律学の中心をなす法解釈学が経験科学とは性質を異にする技術学だと考えられることによる。経験科学として考えられた法律学は法社会学や法人類学となって,社会学,人類学に帰着する。人類学は自然科学と社会科学にまたがる学問であるが,それの社会科学部門である社会人類学および文化人類学は,その理論的な部分を社会学と共有する。…

【人間学】より

…ギリシア語のanthrōpos(人間)とlogos(言葉,理論,学)とに由来する16世紀のラテン語anthropologium,anthropologiaにさかのぼる用語で,〈人間の学〉を意味する。訳語の歴史は複雑で,1870年(明治3)西周(にしあまね)による〈人身学〉〈人学〉〈人道〉〈人性学〉の試みのあと,81年の《哲学字彙(じい)》は人と人類を訳し分け,anthropologyを〈人類学〉と訳し,84年の東京人類学会創立以来,明治・大正期には,もっぱら獣類・畜類と区別された人類の自然的特質の経験科学すなわち〈自然人類学〉の意味で使用され,人類の文化的特質に関する〈文化人類学〉としての使用は昭和期のことである。これに対し〈人間学〉は,1871‐73年西周によりコントのsociologieの訳に当てられたが(人間は人間(じんかん)として人の世,世間を指すから),これは一般化せず,92年には倫理学を人間学と呼びうるという主張が生じ,97年に〈人間知〉〈世間知〉の意味で初めて著書の題名となった。…

【文化人類学】より

…文化人類学は,自然(形質)人類学physical anthropologyと並んで人類学の一分科をなし,人類の集団的変異と類似を,とくに文化面について記述し,説明もしくは解釈することを基本的課題とする学問である。ここでは人類学の発達を,その誕生時にまでたどって整理・詳述する。…

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