ImageNet(読み)いめーじねっと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ImageNet」の意味・わかりやすい解説

ImageNet
いめーじねっと

画像認識研究のための研究用標準データセット。手書き文字を対象とするMNIST(エムニスト)と異なり、自然画像を対象とする。1400万枚を超える画像に何が写っているかを、2万種以上のラベルで示したものである。このImageNetのデータセットから、訓練用120万枚、ラベル種1000個のものを取り出し、ILSVRCというコンペティションで用いられている。ディープラーニング深層学習)による画像認識においては、深層畳み込みニューラルネットワークが用いられるが、この最初の数層はおもに画像の局所的な情報を表現していて、この部分は、対象が自然画像であればImageNetデータセットに限らず広く再利用できる可能性がある。このため、ImageNetで訓練した深層畳み込みニューラルネットワークの一部を利用し、対象となるドメインの画像でこれを再訓練することによって、全体の訓練時間を短縮することが広く行われている。

丸山 宏 2019年4月16日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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