ドメイン(読み)どめいん(英語表記)domain

翻訳|domain

共同通信ニュース用語解説 「ドメイン」の解説

ドメイン

インターネット上の住所に当たる文字列それぞれドメインは、世界にただ一つで同じものは存在しない。国際的な非営利団体が「.jp」や「.com」など千種類以上あるドメインの末尾部分を管理している。その数は年々増えている。その左側の文字列は各国の民間会社や団体が管理している。実在する会社名やサービス名と無関係に、好きな文字列を先着順で取得できるものが多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドメイン」の意味・わかりやすい解説

ドメイン
どめいん
domain

インターネット上のネットワークにおいて、同一の資源を共有するコンピュータのグループを認識するための識別子。本来インターネットでは、コンピュータどうしの識別IPアドレス(192.168.1.1などのドットで区切られた数字)で行っているが、それを人間にわかりやすくするために別名エイリアス)として、ドメインで区切られた領域をそれぞれのIPアドレスに対応させることとした。一般的には「インターネットアドレス」と俗称されるURLなどがこれにあたる。仮にURLが「http://www.shogakukan.com」である場合、「shogakukan.com」の部分がドメインを表しており、個別のドメインをドメインネームとよぶ。ドメインネームは複数のIPアドレスに対応させることもできるため、かならずしも1台のコンピュータやサーバーをさす概念ではなく、インターネット上の区切られた「領域」を表す。また、このドメインを使用して、IPアドレスとドメインネームを対応させるシステムをDNSとよぶ。

 上記の例の「shogakukan.com」というドメインネームにおいて「.com」の部分をトップレベルドメインとよび、国別、用途別などによってあらかじめ定められた名称を使用する。また、「shogakukan」の部分をセカンドレベルドメインとよび、トップレベルドメイン以下に属するドメインネームとして、重複しない限り自由に英数字または英数字以外の文字を使用して登録、使用できる(国際化ドメインネーム)。また「map.shogakukan.com」など、さらに左側に「.(ドット)」を付加したうえで文字列を追加してドメインネームを拡張することができ、これをサブドメインとよぶ。サブドメインはドメインネームを登録してあれば、登録者が自由に追加してDNSシステムに登録・使用できる。

[編集部 2016年6月20日]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドメイン」の意味・わかりやすい解説

ドメイン
domain

企業が活動する事業領域。それを明確な言葉で示したものが,ドメインの定義であり「わが社の事業分野は何か」という問いに対する解答である。ドメインを明確にすることによって,(1) 将来の企業の姿を明示し将来への期待を形成する,(2) 人々の周囲の焦点を拡大したり,絞り込んだりする,(3) 投資決定や意思決定の指針を与える,(4) 企業内部の情報蓄積の指針となる,(5) 新しい事業アイデアや商品アイデアの創造の刺激となる,という効果がある。したがって望ましいドメイン定義とは,以上の点について,企業内部の人々に刺激を与えることのできるものでなければならない。

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