induction(その他表記)induction

翻訳|induction

世界大百科事典(旧版)内のinductionの言及

【帰納】より

…ギリシア語のepagōgē,ラテン語のinductioに由来するヨーロッパ語(英語のinductionなど)の訳語。もともとは〈上方に導くこと〉を意味したが,現在では,より特殊的な事例からより一般的な法則を導き出すこと,という意味で用いられる。…

【発生学】より

… このような発生の後成的側面の説明は,多細胞生物においては,個々の細胞は自律的でなく,細胞間の相互作用が必然的に存在する,という点に求められるのである。古典的な後成論の全盛時代である20世紀の前半において,発生の説明のための基本的概念とされてきた誘導inductionも,発生における細胞間の相互作用をいうものであり,1970年代になって提唱された発生における位置情報positional informationの概念も,同じカテゴリーのものである。 現在において,これら二つの異なった立場は対立する二つの考え方による違いではなく,学説として対比されるべきものでもない。…

【誘導】より

…動物発生学上の用語。脊椎動物の個体発生の過程では,胚のある部域(胚域)Aが他の部域(胚域)Bになんらかの作用を及ぼして,胚域Bの形成可能性を決定づけ,一定の組織器官を形成させるという現象があいつづいて起こる。この場合には,胚域Aは作用系であり,また胚域Bは反応系となっている。このように胚のある部分が作用系として他の部分になんらかの刺激を与え,その形成可能性の実現を誘発することを誘導という。たとえばイモリ初期囊胚の原口背唇部は,他の初期囊胚に移植されると陥入して脊索や中胚葉に分化するが,一方では形成体(オーガナイザー)としてそれに接する宿主胚の外胚葉に神経管の形成を誘発する。…

※「induction」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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