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誘導機 ユウドウキ

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デジタル大辞泉の解説

ゆうどう‐き〔イウダウ‐〕【誘導機】

電磁誘導を応用した発電機や電動機

出典|小学館
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

誘導機
ゆうどうき
induction machine

固定子および回転子に互いに独立した電機子巻線を施し、一方の巻線電流による電磁誘導作用により他方の巻線がエネルギーを受けて動作する仕組みの交流機。誘導電動機induction motorと誘導発電機induction generatorをあわせて誘導機とよぶ。誘導機は回転磁界による電磁誘導作用を使うので、通常は三相電源を用いた三相誘導機をさす。
 回転磁界の回転数と実際の回転子の回転数の差と同期速度の比率をすべりとよぶ。すべりが1(停止時)から0(同期速度)までのときに電動機動作し、誘導電動機となる。回転子の回転数が回転磁界より早いとき、すべりが負となり、発電機動作する。この状態の動作が誘導発電機である。電動機も発電機も構造的には同一である。固定子には三相巻線があり、三相交流電流により回転磁界をつくりだす。三相かご形誘導電動機は交流電動機のうちでもっとも広く用いられている電動機である。中小容量では回転子がかご形導体になったかご形誘導機が多く使われる。回転子に巻線を使ったものを巻線形誘導機という。巻線形誘導機はスリップリングを用いて回転子巻線を外部回路と接続する。回転子巻線に直列に抵抗を接続すれば電動機の特性を変化させることができる。回転子巻線にすべり周波数の電流を供給するとすべり周波数で励磁できるので速度制御が可能である。これを二次励磁方式とよぶ。二次励磁方式は、かつては直流電動機と組み合わせたクレーマ方式や、ほかの誘導発電機と組み合わせたセルビウス方式などとして速度制御に使われた。現在では誘導発電機として風力発電などに使われる。なお、誘導発電機は励磁電流を電力系統から得る必要があるため独立系統での単独運転はむずかしい。
 誘導機の原理は1824年のD・F・J・アラゴの「アラゴの円板」の実験により示されたが、理論的な裏づけは1831年のM・ファラデーの電磁誘導の法則まで明らかにならなかった。最初の実用的な誘導機はN・テスラが1889年に回転磁界を使った誘導機の特許の出願と考えられる。
 単相電源で駆動する誘導機をとくに単相誘導電動機とよぶ。単相誘導機は回転磁界を発生させるためにさまざまな方式がとられ、それぞれが呼び名となっている。代表的なものにはコンデンサーモーターがある。[森本雅之]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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