化学辞典 第2版 「L-ホモセリン」の解説
L-ホモセリン
ホモセリン
L-homoserine
(L)-2-amino-4-hydroxybutanoic acid.C4H9NO3(119.12).略号Hse.マメ科植物やある種のかびの変異株に遊離の状態で存在する.α-ブロモ-γ-ブチロラクトンからα-アミノ-γ-ヨード酪酸を得てこれに炭酸銀触媒の存在下,アルカリ性で硫酸水素を作用させるとDL-ホモセリンが得られるので,光学分割する.無色の針状晶.分解点203 ℃.-8.8 ℃(水).pKa 2.71,pKa2 9.62.L-メチオニンからシステインへの代謝,およびL-シスタチオニンの生合成中間体である.DL-ホモセリン:針状晶.分解点186~188 ℃.水に易溶,エタノールに微溶,アセトンに不溶.塩酸溶液で容易にラクトンを形成する.[CAS 672-15-1][CAS 1927-25-9:DL-ホモセリン]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報