世界大百科事典(旧版)内のmetaphorの言及
【詩】より
…つまり詩は,この喚起という機能を言葉に最大限に発揮させるために,韻律ばかりでなく,音韻や意味における言葉の響き合いや,さまざまな修辞を駆使することになる。言葉はその直接指示する意味においてだけでなく,あらゆる含意において用いられ,作品それ自体が一つの隠喩=メタファーmetaphor(英語),métaphore(フランス語)として成立する。この考え方は,単に詩を散文から区別するという小さな射程しか持たないものではなく,表象体系としての言語の根本にかかわるものでもあった。…
【比喩】より
…なお,同種のものごと同士の類似性は比喩的感覚にもとづくものではないから(姉によく似た妹),直喩ではない。(2)隠喩metaphor(メタファー) 暗喩ともいう。あるものごとを言いあらわすのに,その名称Xをもちいず,それと類似した異種のものごとの名称Yをもちいて暗示的に表現する。…
※「metaphor」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」