…当初の財の組合せと同じ効用を与える(当初の組合せと無差別にする)ようなYの消費の減少量を,XのYに対する限界代替率と呼ぶ。つまり,限界代替率(MRS)とは,X財の消費1単位と交換してもよいとその消費者が考えるY財の量であり,したがって,この消費者が現在の消費の組合せのもとで,Y財に比べてX財をどのくらい好んでいるかを表す指標である。 図に表したように,互いにこの消費者にとって無差別な消費の組合せの軌跡を無差別曲線と呼ぶが,ある消費の組合せ(図のA点)の限界代替率は,その点での無差別曲線の接線の勾配にマイナス1を乗じたものに等しい。…
※「MR-S」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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