最新 地学事典 「NEEM」の解説
ニーム
NEEM
NEEMはNorth Greenland Eemian Ice Drillingの略。最終間氷期をカバーする氷床コアの採取を目的とし,グリーンランド北西部(77.45°N,51.06°W)において実施された国際氷床深層掘削計画(日本も参加)。2009年から2010年にかけて2,537.36mの氷床コアが掘削され,約108,000年前までの連続的な氷,および最終間氷期をカバーする約115,000年前から128,000年前までの記録が得られた。氷床流動による底面付近の層構造の乱れのため,約108,000年前から114,000年前の氷は失われており,最終間氷期の一部にも年代の逆転と繰り返しが見られた。不連続な部分の年代は,気体成分(メタン濃度および酸素分子の同位体比)を南極の氷床コアと比較することにより推定され,最終間氷期の気温や表面融解,表面高度等のデータが得られた。
執筆者:川村 賢二
参照項目:グリーンランドアイスコア
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

