20世紀西洋人名事典 「P.P.モーゼル」の解説
P.P. モーゼル
Peter Paul Mauser
1838 - 1914
ドイツの鉄砲技術者。
1871年、兄ウィルヘルムと共同でボルトアクション機構を持つ口径11ミリの小銃を発明する。同小銃はモーゼルM71歩兵銃としてプロイセン陸軍に採用される。1880年には連発式に改良し、さらに無煙火薬を使用した小銃、弾薬を開発したほか、口径7.92ミリのモーゼルM88歩兵銃、短銃身の設計を手がける。モーゼル式小銃は世界各地に広まり、近代小銃の父と呼ばれる。日本の村田式をはじめ三八年式、九九年式などの各軍用小銃もモーゼル式機構が採用されている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報