P-K反応(読み)ピーケーはんのう(その他表記)P-K reaction

改訂新版 世界大百科事典 「P-K反応」の意味・わかりやすい解説

P-K反応 (ピーケーはんのう)
P-K reaction

プラウスニッツ=キュストナー反応Prausniz-Küstner reactionの略。1921年にドイツの生理学者C.プラウスニッツと産婦人科医H.キュストナーが報告した局所受身感作反応。キュストナーはある魚に敏感で,その魚を食べると蕁麻疹じんましん)などの全身性の過敏症状を起こしていた。そこでキュストナーの血清の0.1mlをその魚に過敏でないプラウスニッツの皮内に注射し,翌日同じ場所にその魚の抽出液を注射したところ,強い発赤,腫張,瘙痒(そうよう)をしめした。すなわち健常人の皮膚にアレルギー性疾患患者の血清を注射することにより局所を受身に感作し,アレルギー反応を局所に起こさせたわけで,この方法をP-K反応とよんだ。この方法はアレルゲンやアレルギー反応を起こすレアギン(現在ではIgE抗体とよんでいる)の検索にかなり広く用いられた。しかしレアギンの半定量が試験管内で行われるようになり,またP-K反応だと血清肝炎を伝染させる可能性があることなどから,最近ではあまり用いられなくなってきた。
アレルギー
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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