世界大百科事典(旧版)内のthoughtの言及
【思想】より
…一方,科学は,近代になって,哲学から分離して客観的実在の法則を探求するものと考えられるようになると,思想とはちがったものと考えられたが,今日では再び世界と人生についての理解の仕方として,思想の一つの形態と考えられている。 ところで,西欧では,〈思想〉を意味するthought(英語),Gedanke(ドイツ語),pensée(フランス語)などの語は,伝統的に思考と密接に結びついて理解されてきた。古くは,意志をも含んだ精神活動の全体を指していたが,18世紀以降,より厳密に思考を主観的な反省や推論などの理性的意識の活動と考え,さらにそれを普遍的理念に基づくものとする観念論的考え方が確立されると,思想ももっぱら理性の活動とその所産として理解される傾向が強くなった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」