読心術(読み)ドクシンジュツ(その他表記)mind-reading

デジタル大辞泉 「読心術」の意味・読み・例文・類語

どくしん‐じゅつ【読心術】

顔の表情やからだの筋肉の動きから、直感的に相手の心の中を読みとる術。

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精選版 日本国語大辞典 「読心術」の意味・読み・例文・類語

どくしん‐じゅつ【読心術】

  1. 〘 名詞 〙 顔の表情や、身体の筋肉の動きなどから相手の心の中の動きを知る術。
    1. [初出の実例]「欧米には此者あるか無きか知らずメズマリズムといふも読心術(ドクシンジュツ)といふも其用太く異なれり」(出典:春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉梓神子)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「読心術」の意味・わかりやすい解説

読心術
どくしんじゅつ
mind-reading

他の人の心の内容を読み取ること。表情その他の手掛りを利用する場合、感覚的手掛りのまったくない場合、すなわちテレパシーを含み広い意味で用いられる。精神的修練により得られるとされる超常的能力、仏教における六神通(ろくじんつう)の一つ「他心通」、『ヨガスートラ』に述べられている「他人の心を見透(みとお)す力」などとも同義である。見せ物として、さくらを用いたり、観客が気づかぬ手掛り、たとえば身体に直接あるいは紐(ひも)や棒などで間接に触れて微細な筋肉反応を利用したりして、人の心を当てることをいう場合もある。類語に思想伝達thought-transference、読想術thought-reading、読筋術muscle-readingなどがある。

[大谷宗司]

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