…損傷の原因となる外力には,(1)刃物,鈍器,銃器,車輪などの機械的なもののほかに,(2)酸,アルカリ,毒ガスなどの化学的なもの,(3)温熱,寒冷の熱的なもの(やけど,凍傷),(4)電流(電撃傷),(5)日光,紫外線,(6)放射線(放射線障害)などがある。これらのうちで最も多く経験されるのは機械的な外力による損傷(機械的損傷)であり,この機械的損傷が外傷traumaや創傷wound,あるいは〈きず〉〈けが〉にほぼ相当する。外傷も創傷も,損傷の開放性,非開放性のいかんを問わず用いられるが,創傷の場合,〈創〉の1字だけだと開放性機械的損傷(たとえば切創,刺創,射創など)を,〈傷〉の1字だけだと非開放性機械的損傷(たとえば打撲傷など)を意味する。…
…精神分析の用語で,たんに〈外傷trauma〉と略して用いることもある。外科的な外傷の概念を精神の領域に比喩的に転用したもの。この概念は,1895年S.フロイトがブロイアーJoseph Breuerとともに,ヒステリーは心的外傷により生起すると述べたのに始まる。すなわち,きわめて不快で強烈な体験(心的外傷)は当人の精神的な安定をおびやかす容認しがたいものであるので,それは意識の世界から無意識の世界へと抑圧という機制により移しかえられる。…
※「trauma」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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