UCIワールドツアー(読み)ゆーしーあいわーるどつあー(その他表記)UCI WorldTour

日本大百科全書(ニッポニカ) 「UCIワールドツアー」の意味・わかりやすい解説

UCIワールドツアー
ゆーしーあいわーるどつあー
UCI WorldTour

プロ自転車ロードレースの年間シリーズ。国際自転車競技連合Union Cycliste Internationale(略称UCI本部スイスのエーグル)公認のレースのなかで、もっとも高いカテゴリーにあるロードレースの年間シリーズである。2011年にUCIプロツアーを整理統合し、新たに創設された。グランツールとよばれる三大大会(ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリアブエルタ・ア・エスパーニャ)をはじめ、年間に30レース程度が行われる。ツアーに参加できるプロチームは、UCIの規定(競技倫理財務、運営)に基づいて審査されてライセンスを得た18チームで、これらのチームは大会主催者が独自に出場権を付与できるツール・ド・フランスなど一部の大会を除き、ワールドツアーへ選手を派遣する義務を負う。各レースの結果がポイント化され、合計ポイントよって個人、チーム、国別などの年間ワールドランキングが争われる。

 また、UCIワールドツアーよりも下位ランクのレースカテゴリーとして、コンチネンタルサーキットがあり、グレードが高い順に、HC(Hors classe)、1クラス(1ère classe)、2クラス(2ème classe)のレースカテゴリーが設定されている。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android