X線パルサー(読み)エックスセンパルサー

デジタル大辞泉 「X線パルサー」の意味・読み・例文・類語

エックスせん‐パルサー【X線パルサー】

パルス状のX線を周期的に放射するX線天体連星系を成す磁場の強い中性子星伴星からガスが流れ込み、中性子星の両磁極が高温になることでX線が発せられると考えられている。中性子星の磁場が弱いと流れ込んだガスは表面全体を覆うためX線バースターとして観測される。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のX線パルサーの言及

【X線星】より

…X線連星はかりに次のように分類することができる。 第1種X線星はしばしばX線パルサーとして観測されているものである。これは電波で観測されるパルサーと同じように固有の周期で脈動するX線源であるが,電波のパルサーの周期が2~3秒より短いのに対して,周期は1秒以下のものから長いもので830秒に及ぶものが見つかっている。…

【パルサー】より

…現在,パルサーは銀河系内で数百個見つかっている。これまでの話は電波でパルスを出す電波パルサーについてであったが,これ以外にX線でパルスを出すX線パルサーもある。X線パルサーは,中性子星とふつうの星からなる近接連星系で,ふつうの星から放出されたガスが中性子星の磁極に降り積もるとき重力エネルギーが解放され,パルス状にX線が放射される天体である。…

※「X線パルサー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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