ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オイラーの定数」の意味・わかりやすい解説
オイラーの定数
オイラーのていすう
Euler's constant
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数学者L・オイラーが発見したとされる定数。次の極限値として定められる。
通常、γまたはcで表す。その値は、
γ=0.57721566490153286060……
この数の詳しい性質(有理数か無理数かというようなこと)はまだわかっていない。
[竹之内脩]
…上の式は,と一致するが,さらに書き直せば,次のワイヤーシュトラスの標準形に変形できる。
ここに,
は,オイラーの定数である。ワイヤーシュトラスの標準形からわかるように,Γ関数はz=0,-1,-2,……で1位の極をもち,その他では解析的になる。…
…これは34年I.M.ゲルファントとシュナイダーT.Schneiderによって独立に解決され,今日の超越数の理論の基礎になっている。しかしながら,オイラーの定数,は超越数であることが予想されているが,無理数であるかどうかもわかっていない。超越数の理論はディオファントス近似(無理数を有理数で近似する問題)と密接に関連している。…
※「オイラーの定数」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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